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ご挨拶

理事長就任のご挨拶

高瀬憲作(理事長)

 国立循環器病研究センター病院長峰松一夫先生の後任として、2016(平成28)年6月から一般社団法人日本脳神経超音波学会の理事長を拝命いたしました。本学会は、前身の日本脳・神経超音波研究会発足から35年の長い歴史と伝統があり、脳神経超音波領域におけるわが国唯一の学会として、現在888名の会員を擁するまでに発展して参りました。今回、理事長職をお引き受けするにあたり、その職責の重さを思い、身の引き締まる思いです。

 私は脳神経外科医として日常診療や研究をするうち、縁があって、B-モードによる頸動脈エコーの最初期から、その検査に携わることが出来ました。検査や手技の標準化が進んでいる医療の中で、神経超音波検査は、検査手技やその解釈に多少習熟を要し、ちょっとしたコツや工夫が入り込む余地のある分野です。そこにこそ、神経超音波の醍醐味があり、魅力となっていると思います。現在は、脳血流、動脈硬化疾患など脳卒中関連の診断などに関心が向いておりますが、今後はさらに、末梢神経や脊髄、筋疾患、小児、胎児診断なども含めて、仲間を増やして行ければ良いと思っております。

 これまで理事長を務められた山口武典先生、小川 彰先生、峰松一夫先生、財務改善や法人化に尽力された松本昌泰先生はじめ理事の諸先生方のご努力により、悪化していた学会財政も健全化し、会員数も毎年、数十名ずつ増加しております。塩貝敏之先生ら資格認定委員会委員の先生方により、すでに300名以上の脳神経超音波検査士を認定しており、その資格更新も行われ、新規の受験者も増加しています。学会機関誌「Neurosonology」も29巻を数え、編集委員長の(前)藤代健太カ先生、(現)井口保之先生のご尽力もあり、投稿数も上向いおります。総会での演題も増加し、その内容も高度になってきております。

 学会の外に目を転じますと、昨今の経済状況もあり、総会の開催が困難になってきています。また、新専門医制度など、必ずしも良い環境にあるとは申せません。本学会は神経系の超音波診断に関係する神経内科、脳卒中、脳神経外科その他の診療科の医師、検査技師をはじめとするコメディカルの先生方の集まりです。まじめに、真摯に神経超音波に取り組まれている方々ばかりです。今後も、会員ひとりひとりを大切にして、より広い視野から、学会の活動、運営を進める所存です。

 俗に「担ぐ御輿は軽い方が良い」と申します。今後の発展には、会員の諸先生方のご協力が欠かせません。ぜひご一緒に日本脳神経超音波学会を盛り上げていって下さいますようお願い申し上げます。

2016年(平成28年)7月

一般社団法人日本脳神経超音波学会
理事長  高瀬 憲作

理事長退任の挨拶

峰松一夫(前理事長)

 小川彰先生の跡を継いで本学会の第3代理事長に就任したのは2010年(平成22年)のことであった。同年4月に招集した臨時理事会で「法人化委員会」を組織し、7月9日の第29回JAN総会会長招宴(木村和美会長、岡山市後楽園庭園)で、理事長として「法人化宣言」をしたことが懐かしい。2011年3月の東日本大震災の影響で作業が1年遅れたが、2012年7月2日付で「一般社団法人日本脳神経超音波学会」に生まれ変わった。その直後の8月11日に学会創生期からのメンバーで、カリスマ的存在であった古幡博慈恵医大教授が急逝されたのは、悲しい思い出である。

 Neurosonology Vol.25, No.1(2012年)に、「法人化はゴールではなく、新たな挑戦へのスタート」と書いた。課題として、機関誌の活性化、資格認定の安定的実施、日超医等の関連学会/団体との協力、国際化、若い会員諸氏への教育活動の強化、診療現場における脳神経超音波技術の正しい普及、研究活動への支援などを挙げた。その多くは道半ばである。

 松本法人化委員長、木村、長束の両庶務会計幹事(とそのスタッフ諸君)、高瀬、藤代の両編集長、塩貝資格認定委員長、豊田あり方委員長、歴代の役員候補選出委員会メンバー、そして私が理事長であった期間の7名の学術集会会長(木村→永田→市橋→高瀬→寺山→塩貝→藤代)、全ての役員・一般会員の皆様に感謝する。皆、真面目で、本当にいい仲間たちばかりであった。

 通巻101号記念誌(2016年3月)に寄稿した一文に『2016年度改定で初めて、「経頭蓋ドプラ装置による脳血流速度連続測定」を提案し、「一定以上の時間(30分以上)の連続評価を行った場合に、現行の150点を800点に増点すること」を求めた。案採択率は極めて低いが、予想に反し本提案は一次審査を通過した。』と書いた。結局2016年4月の診療報酬改定で、「微小栓子シグナル(HITS/MES)の検出を行った場合は、150点を所定点数に加算する。」ことが認められた。800点の希望が150点に大幅減点されたものの、一発承認は驚くべき成果である。

 脳神経超音波学会は、これまでの研究や技術教育に加え、技術の正しい医療経済評価や、社会への働きかけをより積極的に実施すべきである。端的には、日本医学会分科会となり、内科系学会社会保険連合(内保連)の一員として診療報酬改定作業などに直接的に関与できないだろうか?分科会加入の審査は大変厳しく、年会費も高い。しかし、脳神経超音波医学の今後の発展を期するならば、これらは決して避けて通れない課題であろう。女性会員やメディカルスタッフ会員との協同もさらに進めて欲しい。バトンは高瀬新理事長に委ねることとする。

2016年(平成28年)7月

一般社団法人日本脳神経超音波学会
前理事長  峰松 一夫
(国立循環器病研究センター)
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